The Smiths : The Queen is Dead

ARTIST / The Smiths
TITLE / The Queen is Dead
LABEL / Rough Trade
DATE / 1986
TITLE / The Queen is Dead
LABEL / Rough Trade
DATE / 1986
UK文系バンドの源流ことThe Smiths。ネオアコの親分であり、80年代なナルシシズムのキラ星のひとつ。それなりのバンドが影響を受け、今でもなんとなくその影響力の微塵をそこかしこで感じ取ることができる原典的存在。良い意味で空っぽの時代である。中音域が浮つき、高音域のシャリ感が往年の愛おしいチープさをかき鳴らす。のちにMorrisseyがソロとなり赤ワインとなっていくがやはりどこか完全に酔い切れない自分がいる。もちろんこの国ではこの潮流は、90年初等の渋谷系の源流となり重要な役割を果たすわけだが、そのシャンブレーな感じは90年代中期の60年代リバイバルで完全に霧散する。思い出補正を抜きにするとFlipper's Guitarはやはりリアリティに欠けていたし、結局それは救い用の無い80年代の残滓なのだ。90年代とは現代のバロックであり、サイケであり、盆踊りなのである。21世紀の発泡スチロール感とは異なる、圧倒的な段ボール感。80年代のこのセロファン感についていけない自分にはThe Smithsはやはり合わないのだろう。無理も無い、今やMorrisseyは50過ぎのおっさんである。最後の情念の時代である70年代では勿論なく、フューチャーレトロな80年代でもなく、00年代の液晶感とも異なる、90年代が持つ「段ボール」という完全にミニマルになりきれない、不十分なPopからの離反という表象が、結局我々のふるさとなのだ。一応、女子はRough Tradeという単語は覚えておくように。
